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広告運用改善効果が出やすい!LPOのポイント6選
公開日:2024.08.30 Fri / 更新日:2024.08.30 Fri
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リスティング広告やディスプレイ広告などの運用型広告を運用する際、CVRの改善施策が必要になる場面に遭遇するマーケターも多いのではないでしょうか?
CVRを改善する施策の1つとしてLPOがあります。本記事では広告運用改善効果の高いLPO施策のポイントについて解説いたします。
LPOとは
LPOとは「Landing Page Optimization:ランディングページ最適化」の略でLPに訪れたユーザーが目的の行動(購買や申し込み等)をしてくれるようにLPの内容を最適化することを差します。
そもそもLPには広義のLPと狭義のLPがありそれぞれ下記のような特性を持っています。
■広義のLP
企業のトップページやサービスサイトなど。広告以外の自然検索やSNSからの流入の受け皿になるページ。複数ページで構成されていることが多い。
■狭義のLP
ユーザーの問い合わせや資料請求、購入に直接結びつくページ。一般的に特定の目的(購買や申し込み等)を果たす為に広義のLPとは別に1ページ単位で用意されることが多い。
広告の運用で活用されることが多いのは狭義のLPで、本記事では狭義のLPに対するLPOについて解説していきます。
LPOが必要なケース
LPOを検討した方がいいケースとしては下記のような場面が挙げられます。
■LPで目的の行動(購買や申し込み等)に至らない場合(CVRが低い場合)
広告クリックはされるもののCVRが伴わない場合、CPAが高騰する傾向があります。
またCVで最適化をかけて広告運用している場合、CVRが低いと配信量が減少することがあります。
■LPの直帰率が高い場合
広告経由の直帰率が高い場合、広告での訴求とLPでの訴求に乖離が発生している可能性があります。
■CTAのクリック率が低い場合
色やサイズ・テキストの内容等CTAのデザインに問題があるかオファー内容が訴求内容と乖離している可能性があります。
LPO実施の流れ
LPOを実施するにあたって闇雲に取り組むとかえってLPの効果を落とすことにもなりかねない為、下記のように分析に基づく仮説をたてて取り組むことをお勧めいたします。
①現状分析・課題抽出
まずは現状の広告運用の実績値を元に、どこに課題があるのか検討します。一般的に下記指標を分析対象とすることが多いです。
・CTR・CVRの相関性
・直帰率
・滞在時間
・CTAのクリック率
・離脱ポイント
・熟読エリア
②「①」の内容をもとに仮説と改善案をたてる
課題の抽出ができたら、その課題がなぜそうなっているのか仮説を立て、仮説から想定される改善案を挙げていきます。
例)直帰率が高く滞在時間が短い
-仮説:広告の訴求とFVの訴求がマッチしていない可能性
-改善案:広告の訴求内容とFVの内容を同じにする
③「②」で立てた改善案を実行する
改善案を立てたら実行に移します。実行する際のポイントとしては改善施策は1つ1つ実行するということです。同時に複数の施策を実行してしまうとどの施策がその後の数値に影響を与えたのかがわかりずらくなってしまう為、優先順位を決めて1つずつ実行するようにしましょう。
また、改善案の内容でいきなり全面的にLPの内容を変えることが不安な時はABテストもおすすめです。ABテストの進め方についてはこちらの記事で解説していますので参考にしてみてください。
④「③」で実施した内容の結果を分析する
LPOの難しい点は必ずしも改善するとは限らないことです。逆にパフォーマンスが低下してしまうことも往々にしてあります。
トライアンドエラーを繰り返しながら様々な視点でPDCAを回し継続的に改善を重ねていく必要があります。
効果が出やすいLPOの改善ポイント6選
ここではLPO施策の中で一般的に効果が出やすいと言われている6つのポイントについてご紹介します。
①FVの改善
LPの一番重要な部分といえばFVになります。広告から流入してきて一番最初にユーザーが目にするのがFVの為、施策による影響度の高い部分となります。
おすすめの施策としては広告配信でパフォーマンスのよかった訴求内容をFVにも掲載することです。まずはペルソナやサービス分析からいくつかの訴求軸を洗い出し、それぞれの広告クリエイティブを制作して広告配信をします。その中で一番反応のよかったクリエイティブの訴求からFVに落とし込んでいくのがおすすめです。
②ページ表示速度の改善
広告運用における品質スコアにも関わってくるのがページの読み込み速度です。また、ユーザー目線でも読み込み速度が遅いと離脱を招く恐れがあります。
googleが提供している「PageSpeed Insights」などを参考に改善することをおすすめします。
③CTAボタンの改善
CTAボタンの改善は少ない工数で取り組めるのでおすすめです。ボタン文言や色を変更する他、ボタンの直上にクリックを促す文言を入れることでもボタンクリック率が向上することがあります。
また、一時期ボタンに震えるアニメーションを追加するのが流行りましたが、当時その採用により、クリック率がほぼ倍に改善しました。
④フォームの埋め込み
一般的に、ページ遷移が多いとCVRが低下する傾向があります。そのため、問い合わせや資料請求、購入などの申し込みフォームをLP内に埋め込むと、埋め込まないLPと比べてCVRが高くなる可能性があります。
⑤WEB接客ツールの導入
チャットボットを導入すると、名前、住所、電話番号などを対話形式でテンポよくスムーズに入力できます。その結果、ユーザーが離脱することが少なくなり、CVR(コンバージョン率)が改善する傾向があります。
また、複数商材があるサービスなどではユーザーのニーズを会話形式で伺い、最適な商材を紹介することで購入を促進することができます。
⑥LPの長さの変更
LPの長さでもCVRが大きく変化することがあります。例えば資料請求などCVハードルが低く、ある程度広告クリエイティブで内容が網羅できる訴求の場合には、ショートLPの方がCVRが高くなる傾向があります。
また、初期段階では要素を多く盛り込んだロングLPを作成して広告配信し、ヒートマップの読了率や熟読エリア、離脱エリアを分析して内容を精査していく方法もおすすめです。
まとめ
以上が広告運用改善効果の高いLPO施策のポイントでした。
LPOと聞くと大変そう…というイメージがあるかもしれませんが、CTAボタンの改善やFVの改善など少ない工数で実行できる施策もありますのでぜひ広告運用の改善施策の1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
LPの制作や改善で課題感をお持ちの方は、UNiDigiにぜひお気軽にご相談ください。